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緊急利下げも景気後退リスク高まる

前日の米国株式市場は、一時大幅下落したのですが、引けに
かけて下げ幅を縮小して取引を終えました。

米国株式市場が開始する1時間前にFRBは臨時のFOMCを開き、
0.75%の緊急利下げをを発表しております。

ここ最近緊急利下げが実施されたのは同時多発テロ時の01年
以来のことで、サブプライム問題に端を発する米景気の後退
を沈静化することと、世界同時株安を食い止めるべくFRBは、
異例の緊急利下げを決断することとなりました。

寄り付き前の先物市場でダウ先物はすでに500ドル以上下落し
ていたので、株式市場も追随する形で利下げが発表されたに
も関わらず、投資家心理は悪化しました。

このため、寄付きでは先週末の終値よりも400ドル以上の下げ
幅をつけて下落したのですが、売り一巡後は引けにかけて下
げ幅を縮小し、128.11ドル安の1万1197.19ドルで終了しました。

しかし、市場では緊急利下げが遅すぎるとする見方と、景気
刺激策と緊急利下げをダブルで行なわなければならないほど
米経済は重症なのかとの見方に分かれております。

このため、プラス圏には浮上することがありませんでした。



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